大使閣下の料理人(9)
フランス大使公邸料理人・ピエールと日本大使館付医務官・須藤(すどう)、接点のない二人を結ぶ意外な共通項とは――!? ピエールが昔つきあっていた日本人女性・ユーコが、食事をしていた公たちの目の前に現れた!! 医療ボランティアでベトナムを訪れたユーコに、ピエールは猛アタックを開始する。
しかし、ユーコの忘れられない人が須藤だと知ったピエールは、彼に近づいて……!? 不思議な魅力のあるユーコの真意とは――!?公が思い出したくない因縁の相手、プロサッカー選手・安田(やすだ)がハノイへやって来た――!! 型にはめられることを嫌い、スポーツ栄養学に基づいた食事を拒否する安田との再会が、思わぬ事態へと発展した!! ハノイFCと安田の所属するJ2チームの試合は、まさしくスポーツ食とワガママ食の戦いとなったのだが……!? 安田のトレーナー・大須(おおす)をスポーツ食の師匠と仰ぐ公が考案した、スポーツ選手にピッタリのメニューとは――!?タイの実業家で、裏社会にも通じているというボリバンが仕掛けた罠(わな)――!! 公邸料理人がいなくなったタイの日本大使公邸での設宴に、休暇を返上して駆り出された公。
反日派のタイ労働社会福祉省局長を招いた設宴は成功を収めたが、次に公を待っていたのは裏の外交とも呼ぶべき危険な設宴だった!! 日本大使に忍び寄る八百長試合での賭博行為をやめさせるため、公は料理で勝負に出た!! 茨城に留学していたボリバンを唸(うな)らせた、未来への希望に満ちた味とは――!?「元祖タコライス」、この言葉を巡って母子(おやこ)が勝負をすることに――!! 家族で沖縄を訪れていた公は、在ベトナムアメリカ大使・アンダーソンが沖縄基地時代に通っていた店を訪れた。
店主であるメグは、沖縄のチェーンレストラン「ガチマヤー」のオーナー・宮平満子(みやひら・みつこ)と「元祖タコライス」の名乗りをかけ、勝負をすることになった!! 戦死したアメリカ兵・ジミーとメグの間に生まれた満子。
アメリカ人としての血を否定する満子が心動かれされた「ジミーの味」とは――!?お菓子とフルーツだけで構成されたフランス料理のフルコースに挑む――!! 公の友人である日本大使館員の幸山(こうやま)とその妻・ティン、そして公のホテル時代の先輩である相田(あいだ)とその妻・マリーに同時にコウノトリがやって来た!! 幸山の帰国とダブル妊娠を祝うため、パーティーの料理を任された公だったが……。
つわりに苦しむ妊婦たちのために、公が考案した誰もがうっとりするメニューとは!? そして、デザートに使われた驚くべき食材とは――!?続きはこちらから⇒ttp://www.ebookjapan.jp/shop/book.asp?sku=60021718